正露丸をウイスキー入りギターのケースに封印して数日。
↓コレ
なんとか香りを抑え込むことに成功しました。
この記事を書いてから数日。SNSを通じて記事をお読みいただいた方から、ご指摘を頂いたことがあります。それは…
セイロガン糖衣ならば、匂いもないので立野邸が正露丸の香りに支配される事もなくプチパニックは免れたのではないか?
ということ。
そうですね。そうかも知れません。
僕も正露丸を購入する際、匂いのあるタイプと匂いのないタイプ(セイロガン糖衣A)があるとの事を、買うときに説明を受けました。
が、そこは敢えて香るタイプを選びました。
何故か?
僕にとって正露丸を購入しようと思った主な要因は、ツラい腹痛をピタッと止めてくれるその効果と同等に、(いやもしかしたらそれ以上に)その香りにあったからです。
今から20数年前。僕が小学生だった頃の話です。
母方の祖父が医師だったことから、病院を併設した実家の診察室では、そこかしこに薬品の匂いが漂っていました。
祖母はというと書家で、実家の2階で、いとこや姉と習字を習って、その日の作品を診察室の祖父に見せに行く。
どれだけその日、自分の書いた書に自信がなくても、祖父はその作品から良いところを見つけ、
祖父「いいじゃないか、この部分、勢いがある。」
と褒めてくれました。
そして少し自信をつけて、僕は皆と『習字の後のおやつ』を食べたものです。
ひんやりしたタイルと薬品の匂い、そしてうっすらと煙草のにおいの混じった、祖父のいた診察室。
正露丸の香りは、その診察室の匂いに似ていました。
先日、カフェの2階で激しい腹痛に襲われた時、手に取った正露丸の残り香は、そんな昔の記憶を甦らせてくれたのです。
そうだったんだね、正露丸。僕の部屋を強力な香りで支配しようとしていたのではなく、
解放しようとしてくれていたんだね、僕の思い出を。(あとお腹…)
ありがとう、正露丸。
その時 が来たら、またケースから出してあげるからね。
だから今はゆっくりおやすみ…。
最後に…
大幸薬品のサイトにはこんな事が書かれてあった。
『正露丸の匂いに対するお好みや状況に応じて、正露丸とセイロガン糖衣Aを使い分けてください。大幸薬品サイトより抜粋』
※密閉する容器をお持ちでないワンルームにお住まいの方は、セイロガン糖衣Aがおすすめです。
完!!