昨日、新宿小田急第一生命ビル1Fにて開催されていた『東京国際ミネラル秋のフェア』に行って来ました。
このイベントは、宝石、鉱物、化石が世界各地から会場いっぱいに集められ、デパートやパワーストーン屋さんでそれらを買うよりもかなり安く購入できる素晴らしい空間。
世界各地から石のスペシャリストたる業者さんが出張で集うわけだから、中間業者を挟まない分、良いものがダイレクトに安く買える。
普段、天然石の店に行ってもなかなかお目にかかれないようなレアな石から、ハイクオリティな石まで勢揃い。
そりゃ目の保養になりまくります。
立野の好きな、ファントムクオーツ、タンザナイト、エメラルド、サファイア、オパール、翡翠、、、
どれをとっても素晴らしい品質のものが胸を張って並べられています。
もう興奮以外のなにものでもございません。
ひたすら石を手にとったり、にらめっこしたりじっくり眺めては、長いため息をついて自然の芸術をそっと元の位置に戻す。
長いため息っていったって、あれですよ。
こんな素敵な芸術が世の中にあるなんて…っていう喜びのため息ですよっ。
そんな風にしながら、幾十もの店がひしめき合うビルの中を歩いていると、あっという間に数時間経つわけです。
13時30分くらいに行って気がつけばもう16時30分。
そろそろ疲れて来ました。そして見納めに最後の一周とばかりに会場を歩いていると、目の前に中国の翡翠屋さんが。(^ ^)
ちょっとみてみーよぉっとと思い1,000円くらいの小さな翡翠の豚の彫刻を手にとって見ていると、それまでの疲れが出たのか、なんだか急に手からスベってコロコロコロ…
会場の床に落ちてしまいました。。
ヤベェ…
中国人の瘦せぎすの店主がのっそり立ち上がり
「うちのかわいい子(ブタ)ちゃんになにしてくれてんだぁ…」的表情でこっちを見ている。
「すすすすみません…
(これ買ったほうが良いかなぁ…)」
とドキドキしていると、この日一緒にいらした立野の石の先輩が、買っちゃったら^_^
と言うので、「ですよね」ということで買うことに。笑
そして財布から1,000円を出し店主に渡そうとすると、何故か今度は1,000円札が手からスルッと落ちて音もなく床へ。
あれぇーなんでだー笑
と言っていると、店主が「よくスベるネェー(^ ^)」
とおっしゃる。そしてこう続けた。
店主「何かのまえぶれは 小さな事からおこルゥ。
それ 見逃さないコト。」
…
怖ぇぇぇぇぇ‼_:(´ཀ`」 ∠):
「はい、気をつけますっ‼」
とは言ったもののなにをどう気をつければ良いんだっ!笑
これから何か災厄が身に降りかかったとき、「あ、これの予兆だったのかぁ!なるほどな!(๑˃̵ᴗ˂̵)」と思えとでも!?
中国の文化かことわざか何かなのか、店主のおじちゃん、怖面白い事言うんだなと妙に感心。
翡翠のブタちゃんを手に入れたものの、一握りの恐怖を抱えたまま、そろそろ帰ろうという事で帰路に。
そう、その時はまだ知る由もなかった。
今日、あんな事が起こるなんて…。
CM
ミネラルフェアから帰り、昨夜はぐっすり眠った。朝は快適で、午前は今日昼からのリハーサルの準備をした。
午後になりそろそろ家を出ようかと言う頃。
荷物はギターと、だいぶくたびれた僕のカーキのバッグ。
機材や譜面などを入れて運ぶのに欠かせない相棒バッグだ。^_^
重い荷物が沢山入っているせいか肩にかける革の取っ手がだいぶしなってきているが、よく持っている方だろう。
革そのものも、良質なものであるらしく耐久性はなかなかだ。
さて、そろそろ出ないと遅れちゃう。
その二つを抱え駅に急ぎ電車のホームへ。
電車もちょうど入ってきた頃だ。
「よしよし乗れるぞ( ◠‿◠ )」
安堵とともに電車に乗ろうとした瞬間だった。
パアンッ。
…
…一瞬の沈黙があった。
バッグが駅のホームにドシャッと落ちた。
中からは譜面と赤いえんぴつが勢い良く転がりでる。
俺は、、、撃たれたのか…?
違います。バッグの革と本体を繋ぐ金具が今見事に耐久力の限界を迎えて、砕け散り落下したのです。
その時、あの声がどこからともなく聞こえてきた…
「何かのまえぶれはァ 小さな事からおこルゥ。
それ 見逃さないコト コト コト …」
これかぁーーっ!!なっるほどなぁぁぁーーー!!どうすりゃよかったんだぁーーー!!グハァァァ!_:(´ཀ`」 ∠):
今、ひとつ思う事がある。
さっきの相棒バッグの不慮の落下が、第三の「小さな兆候」ではありませんように、ということだ。
CAST
立野裕明:本人
中国人の店主:おじちゃん
石の先輩:大先輩(友情出演)
新しいバッグ買います…
(写真は子ブタちゃん…‼)