思い立ったが吉日その3〜転んでもただでは起きない男〜

なるほど、前回のブログ『思い立ったが吉日2』の最後に、この調子で旅を綴っていると20話くらいまで膨らんでしまうなぁ。笑

と書きましたが、話しのボリュームに気圧されてあまり書かないでいると、20話書くのに、1年くらいかかる気がしてきた。

 

話しの続きが気になるけど更新されていない…とお思いの生粋の立野ファンの皆様お待たせしました。←

 

続きを書きます。

 

『思い立ったが吉日3~転んでもただでは起きない男~』

 

10:19、穂高駅についた。

 

しかし電車の中から、ある事に気が付きつつあった。

 

松本でJR大糸線に乗り込んで、ようやく穂高駅に着けるな、という安心感から携帯にて穂高岳へのルートを調べ始めた。

 

するとどうだろう、穂高岳への最寄駅は松本駅であり、そこからバスでルートによって90、120分と出てくる。

 

『穂高駅 穂高岳 アクセス』といくら調べても最寄駅に穂高駅とはまったく出てこない。

 

(あれぇ…?思い立って家を飛び出す時、穂高駅っていうのがあったからてっきり穂高駅にくれば山までバスが出てるんだと思ったんだけどなぁ…?)

 

とにかく、僕は基本的に来た道を引き返すとか最後の最後までやりたくないので(笑)そのまま穂高駅に到着することにした。笑

 

電車の中からは日本百名山のひとつ、常念岳がそびえるのを見た。(隣のおじさんが、あれは常念岳だな!と言うのを盗み聞いてから調べたから、あれが常念だ間違いない。(゚∀゚))

 

さて、松本から30分ほどガタゴト揺られて、穂高駅に到着!

 

僕は待ってましたとばかりに改札から颯爽と飛び出し、目の前にいた貸し自転車屋さんのおじさんに、穂高岳はありますか?と聞くと、真っ黒に日焼けしたおじさんはニカッと笑ってこう言った!

 

「こっからはいけねぇよぉ!」

 

よっしゃーーー!!やっぱね!予定通り!!

 

僕の予想していた通りだ、やっぱり穂高駅には穂高岳に通じる道はないんだくそおおおおおおおお!!!

 

おじさん「いるんだよぉ、たまにこっから穂高岳いけると思って来ちゃう人。お兄ちゃんもそっかぁ。」

 

屈託無く歯を見せて笑うおじさんに僕は、自分の旅の経験値のなさをバッチリ感じながらも、出だしからミスった今の自分にとって、こうして人と話していられるのはとてもありがたい…そう思った。

 

おじさん「次の電車まで40分はあっから、せっかくだから、穂高神社見てけよぉ。

こじんまりしてるけどいい神社だよぉ。」

 

おじさんありがとう、すぐ近く過ぎて自転車をまったく借りる距離じゃなかったから(徒歩2分)、歩いて行くことにしたけど、旅の迷い人を優しく包んでくれたおじさんに感謝せずにはいられない。

 

そしておじさんに一礼して穂高神社へ。

 

なるほど、確かに大きくはないけど、品格があって桜の舞う境内は霊験あらたか!

 

穂高岳を巡る、旅の成功を祈って手を合わせた。のっけからなんて幸先の良いスタートだろうか?!

 

境内には、井上靖著の『欅の木』のモデルになった、けやきがあるなど小ぶりな中にも見所たくさん。

 

くまなく歩いていろいろ手を合わせたら、時間ってあっという間に過ぎますね。綺麗な空気で身を清めて、いざ駅へ!

 

もうすぐ松本行きの電車が来るはずだ。

 

駅前にいた貸し自転車屋のおじさんにお礼を言っていざ改札の中に入ろうとしたその時!

僕はそれを見つけたのです。

 

穂高駅のすぐ脇の町案内の看板に、なんか歌詞みたいなのが書いてある。

 

『春は名のみの 風の寒さや…』

 

それは『早春賦』の歌詞だった。

 

早春賦と言えば、1913年に日本で誕生し、日本の歌百選にも選ばれる、日本の名曲。

 

これから自分のライブでも歌いたいなぁと思っていた曲だ。

 

え!まさか!これの発祥の地がここ穂高駅にあるのか!?

 

すぐさま貸し自転車おじさんの元に駆け寄って聞いてみると、

 

おじさん「おぉ、そだよぉ、ここ安曇野で出来て、こっから1.5キロくらい先の川べりに記念碑があるんだよぉ。」

 

そして僕は答えた。

 

「すみません、自転車貸してください。」

 

松本行きは少しお預けで、僕は日本の名曲の生まれた場所をこの目で見に行くことにした。

名曲がどういう場所で生まれたのか、それは今の自分にとってとても大きな興味だ。

 

この旅は少なくとも1泊はすることになるのがこの瞬間決まったのだった。

 

つづく

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