スカイツリーの夜景は何かを教えてくれた

立野裕明、人生2度目のスカイツリーに登ってきました!!

スカイツリーが完成してから数年は、錦糸町や小岩など、近くまで用事があるときに見上げて

「でっかいなオォイ!(*^^*)」

ってなった事は多々あったが、実際に登ったのは去年が初めて。

それ以来、今日というこの日まで、スカイツリーに対する僕の思いは少しも薄れることはなかった。
夜中に百草園を散歩して浅川にかかる橋まで行っては、遥か遠くに輝く巨塔を眺めて、また登りたいなぁっ…なんて思ったもんさ…。

(橋に巣くうコウモリにちょっかい出されながらね…)

そしてその時は突然やってきた!今日人に誘われて行ってきましたよっ!

ーここに書く物語は、スカイツリーにまつわる僕の心の愛のドラマですー

立野裕明

 

昼過ぎ御徒町に用があったので、スカイツリーへは15時過ぎ、御徒町から浅草を通る路線バスに乗って乗り込みました。

スカイツリーに登るときは15時30分くらいに行くと、日中、夕暮れ、夜と、

3つの違った景色をバランス良く眺めることが出来ます。(*^^*)

今日は平日であまり混んでいなかったし、風もそんなに強くなく、エレベーターも全機稼働していたので5分足らずでチケットを購入してエレベーターでフロア350へ直行!(前回登ろうとしたときは強風の影響でエレベーターが半分しか稼働していなく、1時間以上並んだぜ…)

春夏秋冬を表す4機のエレベーターのうち、夏バージョンのエレベーターに乗り込みフロア350へ。

僕が乗るときは、一時間並んだ時もだったけど、何故かいつも夏です。

お疲れサマーってことかな?ははっ!
(言っときますが、親父ギャグは誰も傷つけませんので。)

…さて、エレベーターがぐんぐんあがる途中、数十メートルおきに気圧の変化で耳がどんどん詰まったりします。

そこは立野、スキューバダイビングで鍛えあげた、手を使わずに顔面の動きだけで耳抜きをする、立野裕明必殺

『アゴ出し耳抜き』

を連発して無事解決。

皆が耳がぁっ…と言ってる横でマスクの下で顎をモゴモゴやってクールに耳抜き完了。

モゴモゴバレてない…。(*^^*)

50秒ほどでフロア350に着いたら、扉が開くと同時にまずその景色に溜め息をついて、しっかり深呼吸…。

……

うおぉ、ついにまたやって来た、素晴らしい眺めだぜ

呼吸がしやすい、そんな気がするぜ…

(実際はたぶんちょっとしづらくなってるはず)

一足先に楽しそうにしている外国の観光客の方々と気さくに笑顔で会釈して(笑)、

いざ、ぐるぐる回ります。

まずは陽の高いうちにフロア350のその景色を目に焼き付けます。

沈みゆく太陽の光の中、ゆっくり5周ほどして、新宿方面、埼玉方面、茨城方面、千葉方面、神奈川方面と、しっかり風景を心に刻みます。

そして、一度フロア340に降りてお茶をしながらのんびりくつろぎ、景色を語り合いながら陽が落ちていきます。
(ちなみに座れるカフェはフロア340のみ。)

そんな天空のカフェで外国人ファミリーの方々に囲まれておしゃべりしているうちに、いつの間にか17:30になり、だんだん陽が傾いてきました。

今日の日の入りは18時23分。

ここから、100メートル上のフロア450に上がり、夕暮れ、夜の夜景の最高の雰囲気を堪能します。

満を持してエレベーターでフロア450まで上がると、やはり見える景色はグッとスケールを増し、関東の大地と川と海が眼前に広がります。

代わりに、荒川の水の揺らぎや家々の明かりは遠のき、日々の生活とは切り離された、遠い空のテーマパークに来たんだと実感。

富士山の向こうに沈む夕日をじっと眺めながら、足元にビッシリ建ち並ぶ民家やビルを見るにつれ、人の小ささ、儚さを実感せずにはいられない。

連れの人がこんなことを言っていました。

「民家があんなに小さい。いずれ朽ちてしまう、あんな小さなものを残すために、

一生をかけている人が大勢いるんですね。」

そこに暮らしがある。しかしそれだけが全てじゃない。
暮らしを守り生きながら、好きな事こそたくさんしましょう。そんな話をしました。

それが今回のスカイツリーで僕が一番意識したことです。

その間も陽はどんどん沈んでいく。今日は雲が出ていたのもあり、太陽は予定より早く姿を消してしまいました。

街の灯りがともり始め、浅草、品川、六本木と、街の造形が鮮明に浮かび上がって来ました。

これだよ、これ!待っていたのは!(*^^*)

空が暗くなるほど、街はみるみる夜の輝きを増して、気がつけば30分後には、無数の光。

フロア450からみた外の景色はアメジストのクラスターのようにキラキラ輝いていました。

一年前に初めて登った時の感動が甦ります。

あのときは月が大分満ちていて、地上にいるときよりも近く感じて、「うおぉー!!」と興奮したものです。

(実際には、地球と月の距離38万kmに対してのスカイツリーの高さ634mなので、

かなりの気のせいだとすぐに判明。笑)

そして僕のお気に入りは、やはり千葉、神奈川方面の間の東京湾一体かなぁ。

ずーっと見ちゃうなぁ。なんだか懐かしいような、想い出がいっぱいあるような。

湾の辺りはディズニー、有明、羽田、品川と、たくさん建物が建っているけど、明るいだけじゃなく、なんだか憂いを秘めている気がしてとてもせつない気持ちになる。

ぽっかり暗い海にぽつんぽつんと、船の灯りが見えたりして、それがまた切ない。

波の音が聴こえて来るような、今からそこに行きたいような気分になる。

そんなこんなで、東京湾一体を中心に眺めてフロア450でもあっという間に1、2時間経ってしまう。

気がつくと体力もお腹の空き具合も限界が近づいていることに気がついた。

そこから名残惜しかったけど、フロア350に降り、フロア340まで徒歩でくだって、

夕飯を何にするか残された力で頭をフル回転させながら降りていきました。笑

出てきたのが20時前くらいでしょうか。

集中して見てたし歩き回ってとても疲れたけど、今回も素敵な感性をもらった!

ありがとう、スカイツリー!また戻ってくるよ!

ちなみに、最後に乗りこんだエレベーターは『冬』。

初めて乗れたから嬉しかったけど…

そこはお疲れサマーじゃないんだな

と思った。

~fin~