松本は知り合いが何人かいます。土地の印象としては落ち着いていて知的レベルが高く、人も丁寧で愛嬌がある。
以前、松本の友人と話していて、僕が冗談を言うと、何気ないツッコミがすごく効く上に、優しさがあったり、実はツッコミの中にボケ成分がブレンドされていたりと、会話をしていると僕の想像を越えてくる事が多かった。
それでどんどん楽しくなって会話が弾んだものです。
穂高駅から松本に向かう電車の中で、そんなことを思い出していた。
そして松本駅に降り立つと、ここがそうなんだなぁとしみじみ。
とはいえ、駅前は大きく活気があり、サラリーマン風の人も土地の人も、そして外国人観光客も多い。都会的だ。
駅を背にしてあまりのんびり佇んでいると、
先を急ぐ男「(ドン!)おっとごめんよ!」
とか、なりかねない。
空気が澄んで落ち着いた土地だけど、都市ならではの慌ただしさも合わせ持っている。
到着は15時半過ぎだった。
さて、どうやって穂高岳に登ろうか。そのルートは?バスか?ホテルは?明日には登れるのだろうか?明日の天気は?(検索…)え、雨??じゃあ登るのは明後日か?じゃあ明日は松本観光か?いや待て、その前に穂高岳へのルートを決めねば話しにならんでしょう…
僕の頭が忙しく動き出す。
普段こういう考えに関して、ねかせながら時間をかけて閃きを頼りにしている僕は、あっと言う間の情報の攻防に、プチパニック。
…お、落ち着け…!
よ、よし、一度観光案内所で穂高岳へのルートを聞きに行こうっ!
駅の中の観光案内所に駆け込むと、たった今、外国人観光客を英語を駆使し捌(さば)いたばかりの美人のお姉さん案内人を発見した。
僕は開口一番「穂高岳に登りたいんですがどうすれば行けますか」と言うと、お姉さんは少し困った顔をして、お姉さんの困りオーラが感じ取れる。
僕は(自分の質問がここ松本とあまり関係のない事なのかも知れません。ただ、マジで困ってます教えてください。という)オーラで返事をした。(正味2秒)
すると、お姉さんは地図を出してきてくれた。地図を見てみるとお姉さんの困り顔もそれもそのはずだった。
穂高岳へ登るには、上高地(長野県)ルートと新穂高(岐阜県)ルートがあり、この時期は上高地ルートからは穂高岳には登れないため(まだ山開きをしていなかったからだそうです。4/10時点。)、新穂高ルートからしか行く事が出来ない。
新穂高へは飛騨高山を経由するため、言わば岐阜ルートだ。松本どころか長野の外だ。
松本の観光案内所の美人案内人さんの出す岐阜県飛騨高山情報は管轄外なのよね…というオーラを感じた気がする僕は、傷つきやすい男なのだろうか。(まぁそれもある。)
案内所のお姉さんは管轄外の場所の説明の中、なんとか、バスの時間とどのルートでいけばいいか。そして掛かる時間を教えてくれた。
ひとり旅レベル2の僕にとっては
(穂高駅到着時点でレベル1から2になりました…。テテーンッ)
これ以上の質問をどうすれば良いのかさえわからず、美人案内人への質問タイムはこれにて終了。
ただ、経験値の極めて少ない旅人にとっては、こんな手もある、またはこんな手もあるよ?って教えてくれるのは喜びであり旅の安心感そのものだ。
案内人お姉さんに、それを望むのは望み過ぎなのだろうか。いや、人によってはしてくれるはずだ。たぶん。
みたいな考えを確かに抱きつつ、しかしそんな事今の自分に気にしてる余裕はない、の方が遥かにパーセンテージで勝りつつ、駅の案内所を後にした。
ただ、これで旅の計画がだいぶはっきりしてきた!
計画はこうだ。
本日(4月10日) 松本から飛騨高山へ
2日目(4月11日) 雨天のため飛騨高山観光ののち、新穂高へ
3日目(4月12日) 朝一番のロープウェイで穂高岳2,000メートル付近へ
だからまずは飛騨高山でのホテル予約とバスの予約をしなくては。
そして空いた時間で松本城観光だ!
(得意の写真はみだし笑)